人目を気にせず・・・2 [2人のはなし]
彼の手元をみると、コーヒーはすでにからっぽだった。
「ごめん、お腹すいたでしょ。ご飯食べよっか」
「大丈夫だよ。」
そう言ってカフェを後にする。
外は雪がちらついていた。
寒くてこすり合わせていた私の右手を彼は自分の左ポケットに入れた。
・・・右手だけあったかい・・・。
恥ずかしくて、ドキドキして、彼の顔なんてまともに見れない。
食事をするお店まで、心なしか早歩きだった気がする。
「俺、本当に緊張していたんだ。お前が迎えに来たとき、本当に可愛くて。
あの顔見たらもう緊張せずにはいられなかったよ」
これは後日彼が言ったセリフ。
そんな気持ちの中、食事を済ませ、1ヶ月前に誕生日だった私のためにケーキを買ってホテルへ戻る。
「凄いな」
そりゃ、スイートですもの。
テンションあがるでしょ。
ソファに座り、ケーキを食べる。
彼が私の肩に手を伸ばす。
手を引き寄せる・・・。
・・・幸せ
誰のことも考えず、時間も気にせず、ただ2人きり・・・。
素敵な誕生日だな・・・と思った。
一緒にお風呂に入って、ベッドでゴロゴロして、何度も抱かれた。
後から考えるとほんとにどうしたんだろう?っていうくらい、身体が満たされることがなかった。
たぶん、今までとこれからの我慢の分だったのかな。
寝る時間がもったいなくて、いろんな話をした。
今までのこと。
ただ、今までのいろんな出来事はたくさん話したけど、
「これから」の話はひとつもなかったね。
・・・当たり前か。
朝、彼はスーツを着て出て行った。
私は、満たされた気持ちと、どうしようもない虚無感との間でフワフワしてた・・・・・。
人目を気にせず・・・ [2人のはなし]
彼が出張で地方へ出発した次の日、私は彼が仕事をしてるであろう土地に来ていた。
真っ先にホテルへ向かう。
彼と話合って決めたホテル。
街中には似合わない、おしゃれなプチホテル。
荷物を預かってもらい、チェックインを済ませておく。
「お客様、本日はお客様のご希望のお部屋が満室になってしまったため、スイートルームにグレードアップさせていただきました。」
・・・神様の贈り物?
彼に言ったら喜ぶだろうな。
私は美容室に向かった。3時間、髪をいたわる。
美容室を出て携帯をみると彼からメールが入っていた。
『仕事が無事に終わりました。●●カフェで待っています』
急いで彼の待つカフェに向かう。
急いで、急いで。メイクが、ヘアが崩れないように。
心臓がドキドキする。
カフェが見えた・・・。
階段を一歩ずつ昇る。
2階に到着し、あたりを見回す。
・・・彼はカウンターで新聞を読んでいた。
息を整え、彼の肩に手を置く。
彼は振り返り、ニコっと微笑んだ・・・。
想いが通じた? [2人のはなし]
彼が飲みに来ていたある日。
彼を送ることになった。
やっぱり遠回りをして、車を停める。
手をつないで、キスをする。
・・・本当にこの人のこと、好きだなぁ。って思った。
彼もぎゅう・・・って強く抱きしめてくれた。
言葉は要らない。
そんな感じだった。
そして次の日から、彼からのメールが多くなった。
「好きだ」って言葉も。
彼の仕事が終わってからもメールはたくさん届いた。
・・・奥さんがいるはずなのに・・・
「大丈夫なの?家にいるんでしょう?」
「大丈夫だよ。心配しないで。」
毎日そんなやりとりが続いていた。
そして彼が地方に出張する日があって、私は彼に誘われた。
「あなたと外で手をつないで歩きたい。人目を気にせずに。」って・・・。
私は二つ返事で頷いた・・・・
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去年の夏、彼と見た海。
こんな風に過ごせるなんて、この時は想像すらしていなかったよ・・・。
辛い恋がはじまった [私のこと]
それからしばらくしてから彼からメールが来た。
「元気ですか?最近仕事が忙しく、なかなか顔を出せずにごめんなさい」
そんな内容だったと思う。
「そうなんだ。あまり無理はしないようにね。機会があったら顔を見せてください」
ちょっと距離を置くように、返信した。
それからまた数日後、彼は久しぶりにお店に来てくれた。
もちろん会社の同僚と。
彼が来たことで動揺するわたし。
幸い、他にもお客様がいたので私は彼の席には付かずに済んだ。
ホッとしたような・・・
でも、彼が凄く気になる・・・
誰が隣にいて、どんな話をしているのか?
しばらくすると、私は彼の席にあるマイクを取りにいかなくてはいけなくなった。
緊張、緊張・・・
「すいませーん、マイク借りるね。」その席に声をかける。
「はい、どうぞ」彼が答える。
彼が私にマイクを渡してくれた。
目が合った瞬間、私の顔は赤くなった。
・・・お酒は一滴も飲んでいないのに。
やばい、好きだ。
めっちゃ好きかも。
もう彼に恋せずにはいられなくなっていた。
その日までは、心のどこかで「最初からなかったこと」にできると思っていたのに・・・。
一回きり=ただの遊び [彼のこと]
数日間彼からの連絡はなかった・・・
まー、いいさ。私には同棲している本当の「彼」がいるではないか。
仕事にいけば他にも男がいるではないか。
こんないい環境、今だけってくらい。
だけど。
彼からの連絡をずーっと待ってる。
自分の生活を送りながら。
私は「なかなか落ちない」という印象を与えるようで、飲み屋のねーちゃんを落とすゲームをするにはうってつけの素材らしい。昔から言われてた。
ちっ。私ともあろう者が遊ばれたか。
一回ヤッただけ。
遊び。
彼にしたら「たまに嫁以外の女とヤリてーな」くらいの気持ちだったんだろうなー。
・・・そう思うようにしていた。
だから、彼のことを考えるのはやめようって必死になってた。
それでも考えてしまう。
彼の周りの人間と接しているから。
彼の名前が出ると聞き耳をたててしまう。
そんな状態だったのに・・・
どうして今一緒にいられるんだろう・・・
きっかけは何だったかな?
不倫相手との初H、その後。 [2人のはなし]
Hした次の日は月曜だった。
彼は通常通りお仕事だろう。
私は同棲相手のお弁当を作り、会社まで送った後、
家で ボーっ としていた。
午前中いっぱい。
彼からのメールはなかった。
嘘みたいな一時が終わって、彼から連絡はこない。
不安になる。
「やっぱり一発やって終わりかぁ~」
自分を納得させてみる。
でもそうは思いたくない。
多少でも、私への気持ちがあるからHしたんだろう。
彼は単純な遊びのセックスはできないタイプ・・・だと思う。
午後。
夜ご飯の買い物に出かける。
彼の会社の前を通る。
見ないように、見ないように・・・・
会社の前を通るだけなのに凄く緊張してしまう。
彼が私の姿を見つけるはずないのに。
帰りは遠回りしよう。
でも・・・・
やっぱり気になる。
また彼の会社の前を通る。
この日、彼からの連絡はなかった。
お店にも、来なかった・・・・。
実は2度目の不倫。 [過去の恋愛のこと]
彼と初めてエッチした。
家に帰っても、次の日になっても、ずーっとドキドキしていた。
彼のことばかり考えていた。
絵に描いたように不倫という世界に落ちていった私ですが・・・
実は、不倫は初めてではありません。
彼と出会う6年ほど前、とある街で出会った人がいました。
その人(Aさんとでも名付けます)とは、アルバイト先で出会いました。
私は従業員、彼はお客様。
彼はちょっと変わったお仕事をしていて、初対面の印象は
「違う世界の人」っていう程度でした。
20ほど歳も上だったし。
でも、Aさんに食事に誘われて、会員制のレストランに連れて行ってもらったとき、
「月に1、2度こうして食事してほしい」と言われました。
当時彼氏がいなかった私は、たまに大人の世界を楽しむのもいいなぁ~なんてくらいにしか思わなかったので、
「いいですよ~」とツラっと返事をしました。
するとAさんは
「キミの時間を縛るわけだから、それなりにお世話させてもらいますから。
月○○万でどうでしょうか?」
と言ってきた。
・・・食事だけとか言いながら結局囲いたいだけなんじゃん。
一気にAさんのポイントはマイナスに。
しかし、彼は私が街から離れるまでの数年間、指一本触れることなく
言ったとおりの金額を渡してくれた・・・
幼かった私はそのお金でずいぶん遊ばせてもらった。
着飾らせてもらった。
生活に余裕を持たせてもらった。
正直、給料だけではギリギリの生活だった。
だから・・・単純に感謝してる。
『援交』なんだろうけど・・・
手も握ってない関係だったからなんか不思議。
旅行に連れて行ってもらったときに聞いてみた。
「どうして一緒に寝ようとしないの?」
彼はこう答えた。
「キミは性の対象ではないんだよ。
まぁ、ボクも男だからそういうことをすることもあるけど
そういうお店もあるし、妻もいるしね。
言うなればキミには『恋心』しかないんだな。
一緒にいると安心するし、楽しい。
離れているとキミは何しているんだろうと考える。
オジサンになってもそういう気持ちは大事にしたいんだね。きっと。」
Aさん・・・アタシは汚い女なのに・・・
そんな大事に思ってくれなくていいのに・・・・
・・・って思った。
だけどそんな風に言ってくれるAさんを私は大切にしなきゃ、って思った。
それから毎年Aさんの誕生日やバレンタインにはプレゼントを渡してた。
実は今でもAさんとは連絡を取り合っている。
以前のような関係ではなくなったけど、愚痴を聞いてもらったり、相変わらず甘えている。
事実、不倫ではあったけれど奥様の存在はほとんど感じない、生活感のない人だった。
たまにAさんの家庭の話を聞いたりしたけれど、何も感じなかった。
『穏やかな不倫』だった・・・。
なのに今回は凄い。「なんとかワイド劇場」のような・・・
それではまた・・・
愛人記念日 [2人のはなし]
「明日はセックスするぞ!!」
こんなセリフ言う人じゃないのに・・・
びっくりどきどきしながらもウキウキしているのは事実。
彼とのデートから帰ってから、興奮しているってことを同棲相手に悟られないように必死に平静を装っていた。
明日が待ち遠しい・・・
でも・・・
それでいいのかな?
もし、彼とHしちゃったら・・・
世間で言う、『愛人』になっちゃう。
愛人に「成り下がって」しまう・・・
私はプライドが高い。
そんな私が「愛人」という立場を許せるのか?
どうせ彼はただの遊びだろう。
奥様と別れる気なんて毛頭ないだろう。
それでいいの?
きっと辛いよ?
長期か短期かわからないけど、きっと、切ない日が続く。
なーんて考えてた。。。
そして・・・
次の日・・・
彼とセックスする(予定)日!!!!
晴天なり~♪
昨日の悩みはどこかに吹っ飛んでいった。
朝早く起きて、同棲相手にまた嘘ついて、
出発~♪♪
このときはホント、自分のことしか考えていなかった。
これからの彼との時間が待ち遠しくて仕方なかった・・・。
前日と同じく、彼を迎えに行く。
前日と同じく、街を離れる。
そして・・・
前日は満室だったホテルへ・・・☆
今日は空いてる^^
だって・・・
午前中から来ちゃったんだもん♪
もう、今となってはそのとき、彼とどんな会話をしたのか憶えていない。
ただ、気が付くとソファの上で抱き合ってた。
そして・・・
シャワーも浴びないでそのままxxx
・・・やっちゃった・・・
さて、ついに一線を越えてしまった私たち・・・
帰り道は恥ずかしいやら、開き直ったやら、
何て言っていいのか・・・
Hした2人にしか出せない微妙な空気(笑
別れ際は「またね」でもなく「さようなら」でもなく・・・
・・・これからどうなるんだろ?
・・・どうするんだろ?
出かけた時とは違う、不安と緊張が広がっていた・・・。
「彼は奥様に気づかれなかったかな?」
「同棲相手にバレてないかな?」
「彼は私をどう思っているんだろう・・・。」
初めて週末を過ごした日。 [2人のはなし]
それから・・・
ほぼ毎日彼とはメールしてた。
相変わらず、店にも来てくれた。
初めて彼とキスしてから
また彼を送る日があった。
また同じように車を走らせ
同じ場所に車を停め、
キスをする。
そしてまた同じようにその先を拒む・・・
彼は苦笑いをした。
でもそれ以上は何もなかった。
そしてその週の土曜日、
なんと彼と会うことになった!
まだ奥さまは実家から帰ってきていない。
私は同棲相手に嘘をつき、彼と会った。
彼の自宅近くで彼を待つ。
走って息を切らした彼が車に乗り込んだ。
本当に悪いことをしている。
誰かに見られないか、緊張しながら車を走らせる・・・
と、早速・・・
同棲相手の義理の弟とすれ違った!!!
「うわっ!!!」
思わず声を上げたわたし。
「ど、どうしたの???」と彼。
「いやぁ・・・今、彼氏の弟とすれ違ってしまったんだよねぇ~(^◇^;)」
「えっ!!大丈夫?これからでも帰ろうか?」
う~ん・・・。
今から帰るか・・・
帰ったところでどうなるんだろう?
彼氏にばれて揉める?
でも、何とでも言いようがあるよな・・・。
それより何より、
私は彼と一緒にいたい・・・。
陽の当たる時間に逢えることなんてきっともうないと思うし・・・
だから、
いい!!
今日は彼と一緒にいる!!!
「大丈夫、何とでもなるよ」
心配する彼にそう言って、私たちは車を走らせた。
とりあえず、遠くに。
知ってる人に会わないであろうところへ・・・
車を走らせること1時間30分。
着いたところは・・・
温泉( ´∀`)つ アハ。
もちろん別々にお風呂(笑
ゆーっくり1時間浸かったあと、
またドライブ。
でもこれは帰るためのドライブ・・・。
普通に楽しく会話をしながらだけど、
何か名残惜しいというか・・・
物足りないというか・・・
「ちょっとどこかで車停めようか」 と彼。
そしてあまり人のいない公園に車を停め、
キス。
キス・・・。
さずがの私も今日は覚悟してた。
でも車はやっぱり嫌。
「どこかホテル入ろう」ということになり、近場のホテルへ・・・
しかし、神のいたずらか。
ま ん し つ
||||||||||||||(* ̄ロ ̄)ガーン||||||||||||||||
「・・・そろそろ帰ろっか・・・」
悲しそうな彼・・・
気まずいわたし・・・
今となっては笑えるけど(笑
「いやぁ、残念だったねぇ~」と明るく振舞うわたし・・・
すると・・・
「よしっ、明日こそセックスするぞ!!!」
「え゛っ???」
あ、明日ですか???
明日も・・・
逢えるんですかぁ~ヽ(‘ ∇‘ )ノ ワーイ☆
そして・・・
ついに・・・
しちゃうんですかぁ~???☆???
ドキドキしっぱなしで家に帰った。
同棲相手には何にもバレてなかった。







